こんにちは!技術士パパエンジニアのyonnieです。
夏休みの自由研究、お子さんと一緒に何にしようか、そろそろ考え始める頃ではないでしょうか?
電車に乗っているとき、窓の外の線路に敷き詰められたたくさんの石に、お子さんがふと目を留めること、ありませんか?「なんで、あそこに石があるんだろう?」なんて素朴な疑問を投げかけられた経験があるかもしれませんね。
実はあの石、ただの石じゃないんです!「バラスト」という特別な名前がついていて、電車が安全に、そして快適に走るために、とっても大切な役割を担っているんですよ。今回は、この線路の石「バラスト」の秘密を、ご家庭で手軽にできる実験を通して解き明かす自由研究のアイデアをご紹介します。
研究テーマ:線路の石「バラスト」は電車を守るフカフカ&サイレントな秘密兵器!?
この自由研究では、線路の石が電車が走る時の「振動(しんどう)」と「音(おと)」をどのように吸収し、和らげているのかを、身近な材料を使ってお子さんと一緒に調べていきます。
【研究のポイント】
- 様々な素材の上で物を落とし、衝撃(しょうげき)や音の伝わり方がどう変わるかを比較します。
- 線路の石に見立てた素材が、電車が走る時のグラグラする力(振動)をどれくらいやわらげるか、実験で確かめます。
- 線路の石に見立てた素材が、大きな音をどれくらい小さくできるか、検証します。
準備するもの
ご家庭にあるものや、手軽に手に入るもので実験できますよ。
- 大きめの丈夫な箱(段ボール箱など)
- いろんな素材(線路の石の働きを比較するため):
- 線路の石に見立てるもの:小石や砂利(公園やホームセンターで手に入ります)
- 比べるためのもの:砂、綿(またはスポンジ)、厚手の布、木の板(薄い板でOKです)
- 重さのあるもの:ビー玉、ゴルフボール、大きめのブロックなど、同じものをいくつか用意しましょう。(落として衝撃や音を比較するのに使います)
- メジャーや定規
- 音を測れるアプリを入れたスマートフォン(必須ではありませんが、あると音の大きさを数値で比較でき、より科学的な考察が深まります)
- ノート、筆記用具
- カメラ(実験の様子を写真に撮っておくと、まとめる時に役立ちます)
研究の進め方アイデア
さあ、お子さんと一緒に「バラスト」の秘密を探る実験を始めましょう!
1.「フカフカ」実験:石は衝撃を吸収するクッション材?
電車が線路を走ると、その重さやスピードから、地面に大きな振動が伝わります。もし固い地面の上に直接レールがあったら、電車も線路も傷んでしまうかもしれません。バラストがどのようにこの振動を和らげているのか、実際に体験してみましょう。
- 実験の準備
- 大きな箱の中に、用意した様々な素材(小石、砂、綿、スポンジ、木の板)をそれぞれ厚めに敷き詰めます。それぞれの素材を比較するための「場所」を箱の中に作るイメージです。
- ボール落下実験
- それぞれの素材の上に、同じ高さ(例えば30cmくらいの高さ)から、用意したビー玉やボールを落としてみましょう。
- 観察ポイント:
- ボールが落ちた後、どれくらい跳ね返るか?
- 素材はどれくらい沈むか?
- 落ちた時の音はどうか?
- 記録: お子さんにノートに、それぞれの素材でボールがどうなったかを、絵や言葉で記録させましょう。「石の上は少し跳ね返った」「スポンジの上はほとんど跳ねなかった」など、感じたことをそのまま書かせることが大切です。
- 考察を深めましょう!
- 石(バラストに見立てた小石や砂利)は、他の素材と比べて、物を落とした時の衝撃をどれくらいやわらげていましたか?
- 本物の電車が線路を走る時の振動と比べて、石(バラスト)はどんな働きをしていると思いますか?(「電車に乗った時に、あまりガタガタしないのはなぜだろう?」など、親子で話し合ってみましょう。)
2.「サイレント」実験:石は音を静かにする吸音材?
電車が通る時、けっこう大きな音がしますよね。もし、線路の石がなかったら、もっともっと大きな音になってしまうかもしれません。バラストがどのように音を小さくしているのか、実験してみましょう。
- 実験の準備
- 1の実験と同じように、大きな箱の中に、実験する素材(小石、砂、厚手の布、そして何も敷かない状態)をそれぞれ敷き詰めます。
- 音の比較実験
- それぞれの素材の上で、同じ高さからビー玉やボールを落として、落ちた時の音の大きさを比較してみましょう。
- もし、スマートフォンの音量測定アプリを使える場合は、スマホを落とす場所から同じ距離に置いて、音の大きさを数字で記録すると、より客観的なデータになります。
- 観察ポイント: どの素材が一番音が小さく聞こえましたか?一番大きく聞こえるのはどの素材でしたか?
- 記録: 音の大きさを「大きい」「小さい」「とても小さい」など、お子さんに言葉で記録させたり、数字で記録させたりしましょう。
- 考察を深めましょう!
- 石(バラスト)は、他の素材と比べて、音をどれくらい小さくしていると思いますか?
- 本物の線路の周りの音がうるさくならないように、石(バラスト)はどんなふうに役立っていると思いますか?(以前のブログでも触れた「知らんけど!」の答え合わせですね!)
まとめ方アイデア
実験が終わったら、模造紙や画用紙にまとめて、お子さんの研究を発表できるように準備をサポートしてあげましょう。
- 大きなタイトル:「線路の石のすごい力!バラストのひみつ大発見!」など、お子さんがわくわくするようなタイトルを一緒に考えてみましょう。
- はじめに: なぜこの研究をしようと思ったのか、きっかけを書いてみましょう。(お子さんが線路の石に疑問を持ったエピソードなど)
- 準備したもの: 使った道具や材料を、写真や自分で描いたイラストで分かりやすく紹介させましょう。
- 実験の進め方:
- 「フカフカ」実験と「サイレント」実験、それぞれどうやって実験したか、写真や図を使って分かりやすく説明させましょう。
- 「同じ条件で比べる」という科学の基本を教える良い機会です。
- 結果:
- 各実験で何が分かったか、具体的に書かせましょう。
- 「フカフカ」実験では、ボールの跳ね返りの高さや素材の沈み具合を表にまとめたり、簡単な棒グラフにしたりすると、視覚的に分かりやすくなります。
- 「サイレント」実験でも、音の大きさを比較した表やグラフを作ると良いでしょう。
- 考察(わかったこと・考えたこと):
- 「線路の石(バラスト)は、電車の振動を吸収するクッションの役割と、音を小さくする吸音材の役割があることが分かりました!」といったように、今回の研究で分かったことを、お子さん自身の言葉でまとめさせましょう。
- 本物の線路の石が、電車が安全に走ることや、乗り心地を良くすること、そして周りの環境を守るためにどんな働きをしているか、お子さんの言葉で説明させてみましょう。
- 「もし線路に石がなかったら、どうなると思う?」など、さらに想像力を広げて考えたことを書かせるのも、良い学びになります。
- 感想: 研究を通して感じたことや、もっと調べてみたいこと、次の自由研究でやってみたいことなどを、お子さんの言葉で書かせましょう。
保護者の皆様へ
この自由研究は、お子さんが日常生活の中にある「なぜ?」を科学的な視点で探究する絶好の機会です。完璧な結果を求めるのではなく、実験を通して、お子さん自身が五感を使い、仮説を立て、検証するプロセスを大切にしてください。安全に配慮しながら、お子さんの「知りたい」という気持ちを最大限にサポートしてあげましょう。
きっと、親子で一緒に楽しみながら、科学の面白さや、身近な技術の奥深さを発見できるはずです。この研究を通して、お子さんが未来の技術者、あるいは探求心の豊かな大人へと成長する一歩を踏み出してくれることを願っています!

